みなさんは地中ではなく、地上から伸びている根「気根」を見たことがありますか？

例えば、大温室に生えているガジュマルの場合は幹の途中から気根を伸ばします。伸びた気根は地面に付くと太く生長し、やがて木を支えます。ガジュマル独特の複雑な樹形は、この気根が周囲の他の植物に絡むことで生まれています。他にも様々な気根があり、湿地など地中に空気が少ない場所では空気中に根が伸びることで呼吸を助けるもの （ヒルギ）や、枝についた水分を吸収するもの（キヅタ）もあります。
みなさんも、身の周りに気根が伸びている植物がないか、探してみませんか？
 
解説員　すえひろ　ゆきたか